【重要】代理出産を事実上禁止しようとしている自民党PTに、抗議のメールを送りましょう!
自民党のプロジェクトチームが国会に提出しようとしている生殖補助医療法案は、条件付き代理出産を認めるとは言いながら、その条件というのは、子宮がないこと(子宮があって不妊という人が殆どです)、金銭の授受を認めないこと(ボランティアで代理母になる人を見つけることは不可能に近いです)で、事実上代理出産を禁止するものです。この法律は不妊に悩む人々の最後の望みを断ち切る天下の悪法になります。メディアでは、いわゆる「子供の出自を知る権利」ばかりが報じられていますが、それに誤摩化されてはいけません。現在のような内容での新法案を撤回するように、皆さんの声を結集しましょう。不妊に悩む人々の気持ちを無視した生殖補助医療法など、全く意味がないものです。手遅れになる前に、当事者である皆さん自身が意見表明をしてください。
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※インドの情報についてのご注意

▶インド政府は2015年10月28日、外国人がインド人女性を代理母とした代理出産を利用することを禁じる方針を明らかにしました。これで「代理出産のメッカ」であったインドでの外国人向け代理出産は幕を閉じることになります。
Baby for All ではこれまで、合法的に代理出産が行える国として、インドの代理出産もこのブログでご紹介してきました。そのため、過去記事の中に、一部インドの過去の情報が残っていることがあります。ご注意ください。
また、会員専用ページの内容も、インドの情報が記載されていますので併せてご注意ください。

2014年7月2日水曜日

WEBRONZAの小林亜津子氏インタビューから(8)

2014年05月19日に
朝日新聞社のWEBRONZA(朝日新聞社)にアップされた
生殖医療は「科学の濫用」か?――「自然」と「不自然」の狭間で 『生殖医療はヒトを幸せにするのか』著者・小林亜津子氏インタビューの中から
代理出産に関するところを抜粋して
Baby for Allの見解と照らし合わせてみたいと思います
引用部分は青字です

代理母と依頼主、そして戸籍問題(続き)
── そしてふたつめの質問ですが……。種としての「ヒト」と「人」は違いますよね。この本のタイトルでは「ヒト」を使っています。 

 ヒトとして見た場合、やはり自然界のどんな生物でも一定の割合で子孫を残せないものがいます。そこに技術を使って産むということが、ヒトという種のあり方をゆがめてしまうのではないかという懸念はあります。でも、人として、当事者一人ひとりの状況、切実さをみると、それで幸せになってもらえるならいいのではないか、と思っています。

人間を「ヒト」だと割り切ってしまえば
子孫を残せない人の夢を立つことも
病気を治すことも
ダメになってしまいます
人間は単なる「ヒト」でないからこそ
ここに存在しているのです
だから、この懸念はおかしいと思います

それよりも後半部分
小林さんがおっしゃる
それで幸せになってもらえるならいいのではないか」という指摘は
非常に重要だと思います

その観点が自民党PTの法案にはないのです

繰り返します
自民党PTも日本産科婦人科学会も
生殖医療をコントロールできると考えている人たちは
全く当事者のことなど考えてもいません

幸福を追求する権利は
憲法に守られている権利ではなかったでしょうか?
(この項終わり)