【重要】代理出産を事実上禁止しようとしている自民党PTに、抗議のメールを送りましょう!
自民党のプロジェクトチームが国会に提出しようとしている生殖補助医療法案は、条件付き代理出産を認めるとは言いながら、その条件というのは、子宮がないこと(子宮があって不妊という人が殆どです)、金銭の授受を認めないこと(ボランティアで代理母になる人を見つけることは不可能に近いです)で、事実上代理出産を禁止するものです。この法律は不妊に悩む人々の最後の望みを断ち切る天下の悪法になります。メディアでは、いわゆる「子供の出自を知る権利」ばかりが報じられていますが、それに誤摩化されてはいけません。現在のような内容での新法案を撤回するように、皆さんの声を結集しましょう。不妊に悩む人々の気持ちを無視した生殖補助医療法など、全く意味がないものです。手遅れになる前に、当事者である皆さん自身が意見表明をしてください。
ここをクリックすると、自民党にあなたの意見を送るページに繋がります。

※インドの情報についてのご注意

▶インド政府は2015年10月28日、外国人がインド人女性を代理母とした代理出産を利用することを禁じる方針を明らかにしました。これで「代理出産のメッカ」であったインドでの外国人向け代理出産は幕を閉じることになります。
Baby for All ではこれまで、合法的に代理出産が行える国として、インドの代理出産もこのブログでご紹介してきました。そのため、過去記事の中に、一部インドの過去の情報が残っていることがあります。ご注意ください。
また、会員専用ページの内容も、インドの情報が記載されていますので併せてご注意ください。

2014年8月31日日曜日

神奈川新聞のレベルが低すぎる議論(7)

8月19日付「神奈川新聞」の社説
代理出産 「命のあり方」議論せよ』のレベルの低さを
順を追って指摘しています
今日が最終回です
青字が引用部分です

 しかし、法整備の前に代理出産の仕組みが社会に与える影響についても社会全体で十分に検討する必要がある。その上で、必要な部分には規制をし、新たな家族の形や命のあり方について議論してもらいたい。

社会全体で充分検討するとは
非常におおざっぱな言い方で
一体どの場でどのように話をするというのでしょうか?
憲法改正でさえ
そんな場は設けられませんが
代理出産のために
神奈川新聞が一肌脱ぐとでも言うのでしょうか?
こういう言いっぱなしが
一番卑怯です

この社説が言うように
その上でということならば
これは永遠に何もできないでしょう

必要な部分に規制をすることは
重要だと思います
悪徳業者を閉め出す必要はあるし
契約関係もはっきりとさせ
民法もそれに応じて改正すべきです

しかし、代理出産は
不妊に悩む人のためにあるのです
何故その人たちの意見が
最初に反映されないのでしょうか

新たな家族の形や命のあり方について
議論してもらいたいという
偉そうな言い方にも憤りを感じます

そういった問題が
議論して決まることでしょうか?
法律で枠を作れるのでしょうか?

本気でそんな能天気なことを書いているとしたら
愚かにも程があります

代理出産が話題だから
何か書いておけという程度の社説だということでしょう
こんなレベルの議論しかできないのなら
今後代理出産を
一切語らないでもらいたいです
(この項終わり)

2014年8月29日金曜日

神奈川新聞のレベルが低すぎる議論(6)

8月19日付「神奈川新聞」の社説
代理出産 「命のあり方」議論せよ』のレベルの低さを
順を追って指摘しています
青字が引用部分です

自民党は現在、妻に子宮がない場合に限り、生まれた子の母親を法的に出産した女性とするなど、代理出産を限定的に認める法案の提出を検討している。不妊に悩む夫婦にとっては大きな前進であろう。


これを大きな前進と捉えるということは
これをかいた人物が
代理出産の実態を
全く知らないということが透けて見えます
思い込みで記事を書いているとは
ジャーナリストの風上にも置けません

まず、子宮がない場合に限るということで
大きな後退です

不妊の原因は
子宮がないことではありません
ほとんどの不妊は
はっきりとした理由がわからないのです

そもそも、このブログで何度も書いてきたように
今まで代理出産は法的に禁じられていたのではなく
(それすら、これを書いている人は
知らなかったはずです)
直接的にコントロールする法律がなかっただけです
しかし、民法や国籍法など
既存の法律に照らせば
代理出産そのものを
法律で禁じることができないから
今まで多くの赤ちゃんが
代理出産で誕生しているのです
少なくともBaby for Allを通じて生まれた
30人の赤ちゃんは
合法的な法的手続きを経て
日本国籍を取得しています
法律を守れば
今でも代理出産はできるのです

その事実を無視しているから
「代理出産を限定的に認める」などという
見え透いた噓に加担できるのです

自民党プロジェクトチームの法案は
仮に「代理出産限定容認案」が提出されたとしても
それは事実上
代理出産禁止法になるのです

そんなこともわからないで
上辺だけのことを書くようでは
代理出産を語る資格は愚か
ジャーナリストとしての資質も疑います
(つづく)

2014年8月27日水曜日

神奈川新聞のレベルが低すぎる議論(5)

8月19日付「神奈川新聞」の社説
代理出産 「命のあり方」議論せよ』のレベルの低さを
順を追って指摘しています
青字が引用部分です

 不妊に悩む夫婦がわが子を得る方法として存在する代理出産は、仲介業者などを通じて代理母が母体を貸して妊娠、出産し、報酬を受け取るというビジネスとして成り立っている。日本でもニーズが高まり、最近では費用が安いアジアを選ぶ人が増えている。

 しかし、引き取りや引き渡しを拒むケースなど、さまざまなトラブルも発生している。
健康な赤ちゃんを望む夫婦が、出生前に障害があることを知った場合に中絶という選択が増える可能性も高くなろう。

最初の段落はともかく
後ろの段落は
本当にジャーナリストが書いてるのでしょうか?
思い込みで記事を書くだけでなく
余りにも議論が幼稚すぎます

「引き取りや引き渡しを拒むケース」が
一体どこにあったというのでしょうか?
何年前の事件でしょうか?
契約には何と書いてあったのでしょうか?
社説にここまで堂々と書くなら
具体的に実例を挙げてもらいたいものです

仮にそれがあったとしても
それは契約上の問題であって
代理出産そのものの問題ではありません

ここでいう「さまざまなトラブル」のなかに
今回の事件を含めることが間違いなのは
すでに書いた通りです
タイでの2つの事件は
愚かな連中のしでかした不祥事であって
代理出産の問題ではありません

また、赤ちゃんに障害があった場合に
中絶する傾向があるというのは
代理出産以外でも行われているのです
それを問題視して代理出産を批判するのは
論理矛盾もいいところです

代理出産を批判するために
いろいろなことを持ち出しているだけで
何の説得力もありません

これが社説とは
情けないにも程があります
(つづく)

2014年8月25日月曜日

神奈川新聞のレベルが低すぎる議論(4)

8月19日付「神奈川新聞」の社説
代理出産 「命のあり方」議論せよ』のレベルの低さを
順を追って指摘しています
青字が引用部分です

 こうした事例が奇異に映るのは、日本では代理出産に関する議論が深まっていないためであろう。

全く的外れです
この事件が代理出産と関係ないのは
既に何度も指摘した通りです
奇異に映るのは
このオーストラリア人と御曹司が
常識的に考えておかしいからであって
代理出産がそれを引き起こした訳ではないからです

2005年5月の大阪高裁判決では「第三者に懐胎、分娩(ぶんべん)による危険を負わせる」として、人道上問題があると指摘された。

高裁判決が「危険を負わせる」という
「人道上の問題」を指摘したのは勝手ですが
それが、契約に基づき
双方に合意があるのならば
なぜ、人道上の問題になるのかということの方が
論理的でないのは明らかです

それでは夫が妻に妊娠させ
「危険を負わせる」ことに
問題はないのでしょうか?
俳優がスタントマンに「危険を負わせる」ことに
問題はないのでしょうか?
馬鹿馬鹿しいにも程があります

日本産科婦人科学会も、出産する女性の身体へのリスクを理由に指針で禁じており、代理出産は認められていない。

これは愚の骨頂です
日本産科婦人科学会が正しいと
誰が決めたのでしょうか?
患者の気持ちはどこに行ったのでしょうか?
それを「神奈川新聞」はなぜ
追認するのでしょうか?

女性への身体のリスクが問題なら
誰も出産しなければいいのです

代理出産は
金銭的な報酬で生活を向上させたい代理母と
子供を得ることで幸福になりたい依頼者の
幸福追求権の問題です
双方の合意があり
契約が正当であれば
学会が勝手に禁じるのは
思い上がりにも程があります

また、認められていないというのは
法律上のことではありません
現行法では代理出産を禁じるものがないからこそ
代理出産は行われ
そして、その一方で
悪質な業者が跋扈しているのです

それを取り締まること
正当な契約を促すことこそ
必要なことであって
患者の気持ちを踏みにじる学会の意見に
追随することが
メディアの役割だと考えているなら
大きな間違いです
(つづく)

2014年8月23日土曜日

神奈川新聞のレベルが低すぎる議論(3)

8月19日付「神奈川新聞」の社説
代理出産 「命のあり方」議論せよ』のレベルの低さを
順を追って指摘しています
青字が引用部分です

 いくつかの問題点が浮き彫りとなっている。前者は、代理出産をめぐる契約のあり方に加え、事前にダウン症であることが分かっていたために中絶という「命の選別」が望まれたのではないかという点だ。後者では人身売買の可能性が懸念され、警察当局が捜査している。

「いのちの選別」というのは
きれいごとに過ぎません
中絶を依頼する人が
どんなに苦悩してそれを選ぶか
当事者の気持ちを無視する連中が
そう言う言葉を使いたがるのです

しかし、現実問題として
それを批判するのであれば
望まない妊娠に対する
任意の人工中絶に対して
どうして「いのちの選別」という言葉を使わないのか
理解に苦しみます

一方、この社説の時点では
御曹司の事件は
その異常性はともかくとして
人身売買の可能性はほぼ否定されています
いったい、何をもとに
こんなズレたことを書くのでしょう
現地からのニュースを
フォローしていないのでしょうか?

書いた人のレベルの低さが
こういうところにもにじみ出ています
(つづく)

2014年8月22日金曜日

代理出産の今後に影響? タイ暫定首相に軍事政権トップが就任

CNNが今回
タイで起きた代理出産がらみの2つの事件と
今後の代理出産について
日本のメディアにはない
重要なポイントを報じています

その内容は
Baby for Allが報じてきたものと
大筋で一致しているので
それをここにまとめておきましょう

タイの国家平和秩序維持評議会(軍事政権)は7月末以来
医療評議会の倫理規定に基づいて
クリニックの調査に着手しました

この時点では「法律」による
代理出産のコントロールではありませんでした

しかし、今月に入って
商業目的での代理出産(倫理規定違反)を
刑事罰の対象とする法案が
承認されました

代理出産規制法案については
2010年に閣議決定されて以来
棚上げになってきた経緯があり
医療評議会が反対しているということは
Baby for Allがこのブログにすでに書いた通りです

つまり現時点では
この法案はまだ国会を通過した訳でもなく
最終的に国王の承認を得なければならないので
法案成立がいつになるのかは不明だと
CNNは報じています

しかし軍事政権が現行憲法を停止し
現在、国会の代わりになっている
暫定議会の過半数が
現役退役の軍人や警察関係者で
軍事政権を支持するための機関となったこと
そして、8月22日に軍政トップの
プラユット・チャンオヤ司令官が
暫定首相となったことで
情勢は少し変わったと思います

プーミポン国王は軍政を支持しているようで
また、世論調査によれば
国民は混乱の収拾を
軍事政権に期待しています

つまり、軍事政権が決めたことは
そのまま暫定内閣、暫定議会を素通りし
法律になることも考えられます
今まで放ったらかしだった代理出産規制も
この流れで予想より少し早く
何らかのかたちで
実施される可能性が出てきました

CNNの取材によれば
少なくとも今後は
代理出産で生まれた子供を出国させるために
家庭裁判所の承認が必要になる見通しで
この手続きに半年かかることも
考えられるということです

もっとも現時点では
タイでは代理出産よりも重要なことが
山積しているので
どのような動きになるかはわかりません

日本のメディアは他人事ですが
タイでの代理出産の大半を占める国では
そうはいきません

CNNによると
タイに妊娠した代理母がいたり
凍結受精卵をもつカップルは約400組
このうち半分がオーストラリアです
別のメディアでは
1000組という数字も上がっています
オーストラリア政府が暫定措置を求めていることは
既に書いた通りです
米国、カナダ、イスラエルも人数が多く
各国から同様の圧力がかかることも予想されます

代理出産を支援する団体によれば
軍事政権は、既に契約が成立している場合
代理母も依頼者も処罰の対象にしないと約束したということですが
出国手続きが非常に厳しくなっており
今までの手続きで出国を認められなかったケースが
既に出ているということです

まだまだ予断を許さないタイ情勢ですが
今後も、Baby for Allでは
タイに受精卵がある方のために
情報収集に努めたいと思います

神奈川新聞のレベルが低すぎる議論(2)

それでは今日から
8月19日付「神奈川新聞」の社説
代理出産 「命のあり方」議論せよ』のレベルの低さを
順を追って指摘していきます
青字が引用部分です

 不妊に悩む夫婦にとって「わが子」が欲しいとの思いは切実だろう。生まれつき子宮がない、あるいは子どもが産めない場合に、夫婦の精子や卵子を受精させるなどして、他人の母体を使って子どもを産む「代理出産」を選ぶケースが増えている。
 オーストラリア人夫婦が、代理母を使って産ませた赤ちゃんがダウン症だったために引き取らなかったとして、世界中で議論を呼んでいる。バンコクでは、日本人男性が所有するマンションから9人の乳幼児が保護された。他にも代理母を使って何人かの赤ちゃんを産ませていることも発覚している。

何度も書きますが
第二段落で書かれている問題は
代理出産の問題ではありません
オーストラリア人も御曹司も
個人的な資質が悪いのであって
代理出産を彼らが利用しただけです
或いは、契約が不備であったことが
問題視されるべきであって
代理出産そのものを
批判することはおかしいです

こんなレベルの低い議論のすりかえを
堂々と社説に取り上げることが
信じられません

もちろんこれは
「神奈川新聞」に限ったことではなく
多くのメディアに共通することです

代理出産は
不妊に悩む人たちのための
最後の選択肢のひとつであるべきであって
このような悪質な連中に
利用されてはいけないのです
そういう仕組み=法律を作ることが重要であって
それを利用した人間の悪事で
代理出産そのものを批判するのは
お門違いもいいところです
(つづく)

2014年8月21日木曜日

神奈川新聞のレベルが低すぎる議論(1)

「神奈川新聞」が8月19日付の社説で
代理出産を論じていますが
余りのレベルの低さ
現実を無視した議論に
あきれかえってしまいました

代理出産に絡む時間があったことで
社説に取り上げたのでしょうが
何度も書いているように
この問題は代理出産の問題ではなく
依頼者の資質か
契約の不備の問題です

そもそも、不妊治療の延長線上に
代理出産があるということ
即ち、不妊に悩むカップルの心情を
全く無視して
偉そうに議論することが許せません

地方新聞とは言え
これを放置することで
代理出産にさらなる誤解を
積み重ねることになるのを
見過ごすことはできません

「神奈川新聞」に猛省を促すために
明日から数回にわたって
この社説を批判したいと思います

以下、まずその社説をお読みいただき
どこに問題があるか
探してみてください

【社説】代理出産 「命のあり方」議論せよ
2014.08.19 11:30:00
 不妊に悩む夫婦にとって「わが子」が欲しいとの思いは切実だろう。生まれつき子宮がない、あるいは子どもが産めない場合に、夫婦の精子や卵子を受精させるなどして、他人の母体を使って子どもを産む「代理出産」を選ぶケースが増えている。
 オーストラリア人夫婦が、代理母を使って産ませた赤ちゃんがダウン症だったために引き取らなかったとして、世界中で議論を呼んでいる。バンコクでは、日本人男性が所有するマンションから9人の乳幼児が保護された。他にも代理母を使って何人かの赤ちゃんを産ませていることも発覚している。
 いくつかの問題点が浮き彫りとなっている。前者は、代理出産をめぐる契約のあり方に加え、事前にダウン症であることが分かっていたために中絶という「命の選別」が望まれたのではないかという点だ。後者では人身売買の可能性が懸念され、警察当局が捜査している。
 こうした事例が奇異に映るのは、日本では代理出産に関する議論が深まっていないためであろう。2005年5月の大阪高裁判決では「第三者に懐胎、分娩(ぶんべん)による危険を負わせる」として、人道上問題があると指摘された。日本産科婦人科学会も、出産する女性の身体へのリスクを理由に指針で禁じており、代理出産は認められていない。
 不妊に悩む夫婦がわが子を得る方法として存在する代理出産は、仲介業者などを通じて代理母が母体を貸して妊娠、出産し、報酬を受け取るというビジネスとして成り立っている。日本でもニーズが高まり、最近では費用が安いアジアを選ぶ人が増えている。
 しかし、引き取りや引き渡しを拒むケースなど、さまざまなトラブルも発生している。健康な赤ちゃんを望む夫婦が、出生前に障害があることを知った場合に中絶という選択が増える可能性も高くなろう。
 自民党は現在、妻に子宮がない場合に限り、生まれた子の母親を法的に出産した女性とするなど、代理出産を限定的に認める法案の提出を検討している。不妊に悩む夫婦にとっては大きな前進であろう。
 しかし、法整備の前に代理出産の仕組みが社会に与える影響についても社会全体で十分に検討する必要がある。その上で、必要な部分には規制をし、新たな家族の形や命のあり方について議論してもらいたい。
【神奈川新聞】

2014年8月20日水曜日

オーストラリア政府がタイ政府に代理出産の暫定措置を求めています。

タイからの情報によると
駐タイ・オーストラリア大使が
タイの関係当局に対して
たとえ新法ができても
オーストラリア人が依頼している代理出産に対して
過渡期的な措置をとるように求めたということです

この1年間に
タイで代理出産を依頼したオーストラリア人は200組以上で
赤ちゃんは150人生まれるということです

オーストラリアでは
一部の州で海外での代理出産が禁じられていますが
それでも、不妊に悩むカップルが
海外での代理出産を依頼するケースが
数多くあります

日本でも、代理出産を法律で禁止すれば
結局、闇で海外に流れることは必至です
そしてそこでは
悪徳業者の餌食になるケースが
後を絶たなくなるでしょう

そう言うことまで考えて
法制化は考えられなければなりません

日本の生殖補助医療法案が
代理出産を部分容認するなどというのは欺瞞です
マスコミのミスリードです
不妊に悩み苦しんでいる人は
子宮のない人だけではありません
多くの不妊の原因は不明なのです

子宮があっても赤ちゃんに恵まれない人は
最終的には
赤ちゃんをほしがるなという法律が
できようとしていることが問題だと
認識してください

今後のタイ政府の動きに
注目したいと思います

2014年8月19日火曜日

御曹司が押し付けた、代理母への恐ろしい要求

例の御曹司が代理母に押し付けた
恐ろしい契約の内容が
「グローバル・ニュース・アジア」にレポートされています

代理母は「生まれた子供に障害があった場合
御曹司は子供を引き取らず
さらに、出産報酬の2倍の額を
損害賠償として支払う」という内容の
約束をさせられていたとか…

そもそも、この御曹司の大家族計画を
サポートしようと考えただけで
マトモな業者でないことは明らかですが
これはひどすぎます

Baby for All では
かなり悪質な業者の例を見てきましたが
こんな輩が
本当に代理出産が必要な人の道を閉ざし
夢を踏みにじるということです

非常に大きな
憤りを感じています

2014年8月18日月曜日

代理出産で生まれた子の、生物学的母を母とする判例がブラジルで出ました。

ブラジルの「サンパウロ新聞」の報道によると
サンパウロ州裁判所が
代理出産で生まれた子供の
生物学上の両親の名前で
新生児の出生届を出すことを承認したということです

ブラジルでも代理出産を規定する法律は存在せず
連邦医師審議会の基準に従って
それを行っているということです
代理母との金銭の授受は禁止されているが
それは事実上無視されているのは
世界の他の国と同じ状況です

しかし、そういった状況の中でも
今回このような画期的な判例が出たのは
喜ばしいことだと思います

日本でも、代理出産の議論が
漸く盛んになってきましたが
最初に整備すべきは
民法の不備であって
頭ごなしに禁止することではないはずです

同紙の取材に答えた他州の裁判官が
「今回の判決は現代の世相を反映している。司法も世情についていかねばならない」と
コメントしているのは
全く常識的なことです

子供がほしい人の視点に立った法整備は必要ですが
まずは矛盾だらけの民法から
手をつけてもらいたいものです

以下、サンパウロ新聞の引用です

代理出産の新生児登録 生物学上の親名義で可能に
 サンパウロ州裁判所が生物学上の両親の名前で新生児の出生届を出すことを承認した。7日付フォーリャ紙が報じた。
 これまで出生届は、代理出産を依頼した場合でも実際に妊娠した女性(代理母)の名前で届け出ることが義務付けられており、生物学上の両親へ登録を変更するには長い時間を必要としていた。また、代理母を引き受けた女性が既婚者だった場合、その夫と新生児には血縁関係がないにもかかわらず出生証明書には子供の父親として記載される仕組みになっていた。
 これを受けてサンパウロ州裁判所は検察局の承認の下、先月12日にサンパウロ市内のプロ・マトレ病院で生まれた新生児に生物学上の両親の名前で出生届を登録することを許可した。また、届け出に代理母の名前を不記載とすることも併せて決定した。
 新生児の両親は獣医師のエリーネ・カペリーニさん(31)と夫のウィルソン・カペリーニ・ネットさん(31)。エリーネさんは以前流産により子宮摘出手術を受けたが、母親になりたいという願いを持ち続け体外受精で子供を授かるに至った。代理母はエリーネさんの友人に依頼し、弁護士を立てて裁判所で出生届への名義を勝ち取った。
 ブラジルには代理出産について規定する法令が存在しないため、生殖医療部門を有する病院は、連邦医師審議会(CFM)の基準に従っている。
 代理出産に関して、ブラジルでは金銭のやり取りは禁止されているが、米国やインドなどでは合法となっている。そのため、インターネット上では秘密裏に代理出産の取り引きが行われているが取り締まりが難しいのが現状で、法令と判例不足により法廷闘争が後を絶たない。
 リオ・グランデ・ド・スル州のロザーナ・ガルビン判事は「今回の判決は現代の世相を反映している。司法も世情についていかねばならない」とコメントしている。 
2014年8月9日付

2014年8月16日土曜日

産経の「おやこ新聞」にもの申す!

「おやこ新聞」にこの話題は
なじまないと思うのですが
それはともかく
その中に、聞き捨てならない誤解が
いくつかあったので指摘しておきます
ちゃんと取材をして書いてほしいものです

(1) 病気などの理由で子供をもうけることができないカップルが依頼する場合が多い。
もちろん、病気が理由のことが多いのですが
一番大事なのは
原因不明の不妊の方なのです
病気でなければ
代理出産ができなくなる
それが問題なのです

(2) 夫の精子を代理母に注入して代理母自身の卵子で妊娠する方法
こんなことは今
マトモな代理出産クリニックでは行われていません
厚生労働省も
この、古典的な方法を
代理出産と定義していて
全く時代遅れも甚だしいです

(3) 海外で行うケースが増えていて、仲介業者とのトラブルも報告されているよ。
仲介業者とどんなトラブルがあるのでしょうか?
どうして、それを産経は報道しないのでしょう?
私たちも、トラブルがあるのなら
知りたいところです

(4) 最近になって、限定的に代理出産を認める法案の提出も検討されているんだ。
限定的に代理出産を認めるのではなく
事実上代理出産を禁止すると
どうして書かないのでしょう
これは、欺瞞です

どうしてメディアは
ちゃんと取材して書かないのでしょうか
思いつきや思い込みで
代理出産のことを
論じてほしくはありません

以下、産經新聞からの引用です

まめちしき 「代理出産」ってどんなこと?
2014.8.12 08:45 [おやこ新聞]
 Q 代理出産(だいりしゅっさん)ってなに?

 A ある女性(じょせい)が別(べつ)の人(ひと)に子供(こども)を引(ひ)き渡(わた)す目的(もくてき)で妊娠(にんしん)して出産することを指(さ)すんだ。出産に当(あ)たる女性を「代理母(はは)」というよ。病気(びょうき)などの理由で子供をもうけることができないカップルが依頼(いらい)する場合(ばあい)が多(おお)い。

 Q どんな方法(ほうほう)がある?

 A 夫(おっと)の精子(せいし)を代理母に注入(ちゅうにゅう)して代理母自身の卵子(らんし)で妊娠する方法や、夫の精子と妻の卵子で受精卵(じゅせいらん)を作(つく)り代理母に移植(いしょく)する方法などがある。

 Q 日本(にほん)でもできるの?

 A 国内(こくない)では日本産科婦人科学会(さんかふじんかがっかい)などが禁止(きんし)する立場(たちば)を取(と)っているんだ。海外(かいがい)で行(おこな)うケースが増(ふ)えていて、仲介業者(ちゅうかいぎょうしゃ)とのトラブルも報告(ほうこく)されているよ。

 Q 今後はどうなるの?

 A 最近(さいきん)になって、限定的(げんていてき)に代理出産を認(みと)める法案(ほうあん)の提出(ていしゅつ)も検討(けんとう)されているんだ。ただ、「出産のリスクを別の人に負(お)わせる」などという反対意見(はんたいいけん)も多いね。

2014年8月15日金曜日

タイの事件の報道でも、不妊に悩む人の気持ちは、全く無視されています。

タイの事件をきっかけに
今まで代理出産の「実態」について
余り報じていなかった日本のメディアが
にわかに、報じ始めています
Baby for Allもすでに
複数のメディアから取材を受け
既に記事にもなっているのは
ご承知の通りです

今後も、取材には応じる予定ではいますが
代理出産のことを記事にするなら
不妊に悩む人の気持ちについても
書いてほしいものです
今回の事件で、その人たちが
一番迷惑をしているのです

今、しきりに
例の御曹司の子供の代理母を捕まえて
インタビューをしに各社がタイに飛んでいます
しかし、そうしてできた記事の中には
今回の問題の本質とは
全く関係のないものもあります
ひとつ例を挙げましょう

NNNの記事がそれです
この記事のサマリーにある

「体外受精された卵子を受け入れて妊娠した。
卵子の提供者は知らされなかった」と述べた。

という箇所は
代理出産なら当たり前の話で
なぜそれを記事にしたのかさえ
疑問に思います

まず、体外受精された卵子を受け入れない方法
つまり、代理母自身の卵子を使う方法を
厚生労働省は「代理出産」と定義していますが
そんな古典的な方法を使うクリニックは
存在しません

もしも、そうしているとすれば
その方が問題になります

また、ドナーは匿名が常識です
生まれた子供の知る権利という
親の、子がほしいという気持ちを踏みにじった議論ばかりが
代理出産やドナーの問題の中心的な課題だと
錯覚させるようなことを
政治家が取り上げ
メディアが報じていますが
匿名でなければドナーにならないという人の方が
圧倒的に多いのです

こういった
常識的なことを報じないで
いかにも、代理出産に問題があるかのような報じ方は
視聴者や読者をミスリードしてしまいます

もちろん、この事件が
人身売買ではないとしても
明らかに異常なことであり
日本人の評判を傷つけたこと
そしてそのせいで
タイにおける代理出産への道が
閉ざされるかも知れないということは
非常に問題だと思います
その観点で報じてもらいたいものです

あくまでも
この事件は御曹司の資質の問題です
そもそも、不妊でもないのに
代理出産を利用したということを
どうして非難しないのでしょう
代理出産は、不妊治療の延長線上にあるべき技術です

こんな、愚かなひとりの人間が
子供がほしくてもだくことができないカップルの
夢を踏みにじったことをこそ
非難すべきなのです

以下、日テレニュース24からの引用です
代理母の両親「体外受精した卵子で妊娠」
< 2014年8月13日 17:22 >   
 タイのバンコクで日本人男性が代理出産させたとされる乳幼児が保護された問題で、代理母の両親が12日、NNNの取材に応じ、「体外受精された卵子を受け入れて妊娠した。卵子の提供者は知らされなかった」と述べた。
 取材に応じたのは、代理出産に応じて去年8月に男の子を産んだ21歳の代理母の両親。家族の借金返済のためで、仲介業者を通じて日本人男性と代理出産の契約を結んだという。
 代理母の母親「『子供を取り戻すことはできない』と(日本語の)契約書に書かれていました」
 女性は体外受精した卵子を体内に入れて妊娠した。卵子が誰のものかは知らないという。
 代理母の母親「妊娠中、3か月に1回、日本人男性は健康状態をチェックしに来ました。3回会いました。病院での診察の時、男性も病院に来て待っていました」
 日本人男性は出産にも立ち会い、子供の父親としての署名をした後、「忙しい」と話し、短時間で立ち去った。両親は出産の4日後に男の子を引き渡し、約95万円を報酬として受け取ったという。両親は「こんなことになるなら代理出産をさせなければ良かった。生まれてきた子供に申し訳ない」と話している。
 タイ警察によると、24歳の日本人男性が父親とされる子供は16人に上り、タイ人の代理母は11人が確認されている。タイ警察は代理母からも事情を聞くなどして調べを続けている。

2014年8月14日木曜日

「東京新聞」にBaby for Allが取材協力した記事が掲載されました。

先日、「東京新聞」の取材を受けた際の記事が
紙面に掲載されました
リンクはこちらですが
残念ながら全文参照できません

長ーい記事の一部ですが
Baby for Allの名前も載っています

ぜひ、ごらんになってください

2014年8月12日火曜日

タイでの騒動以来、お問い合わせへの回答に時間がかかっています。

タイで業者に見放された方から
お問い合わせが急増し
対応に追われています

Baby for All では
皆さんへのご負担を軽くするために
少数精鋭のスタッフで対応しており
事務処理が増えると
新規お問い合わせの方には
少しお時間をいただかねばなりません

自動返信が送られたメールは
100%受信しています

回答には少しお時間をいただきますが
Baby for All から必ずお返事を差し上げますので
しばらくお待ちいただくように
お願い致します

繰り返します。タイでの事件は、代理出産の問題ではありません!

8月12日付「産経抄」は
今回の事件に対して
非常に頓珍漢なことを書いています

オーストラリア人の事件を
「代理出産ビジネスをめぐる倫理上の問題点」と書きますが
これは、代理出産ではなく
その夫婦の、或いは代理母の
倫理上の問題点であって
代理出産そのものを批判するのは
お門違いです

また、重田光時氏が代理出産で9人以上の赤ちゃんを
密かに養っていた問題も
個人の資質の問題であって
代理出産を利用したに過ぎません

淀川氏の感情は理解できますが
淀川氏は、少なくとも
望まれて生まれたわけです

病気があるから捨てられた訳でも
遺産相続のために利用された訳でもありません

この、赤ちゃんたちを
淀川長治氏の生涯と
オーバーラップさせるのは
非常に恣意的で短絡的で
舌鋒鋭くニュースをまとめる
「産経抄」らしくない内容で
非常に不愉快な感じがしました

以下、産經新聞からの引用です

タイ代理出産騒動 8月12日
2014.8.12 03:06 [産経抄]
 映画解説者の淀川長治さんは、生涯独身だった。その理由の一つは、出生の事情にあったようだ。淀川さんは、神戸市にある料理屋の跡取り息子として生まれた。といっても、淀川さんの父親と最初の妻との間には、子供がない。

 ▼妻の妹の娘、つまりめいが家に入り、できた子供が淀川さんである。淀川さんは、血筋をつなぐために32歳も年上の男と結婚した実母が、かわいそうでならなかった。それゆえ、子供の頃から決めていたという。「一生跡取りをつくってやるまい」(『わが映画人生に悔なし』)。

 ▼近年の生殖補助医療の進歩は、不妊に悩む夫婦に別の解決法を示してきた。基本的に夫婦の精子・卵子と第三者の子宮を用いて行う「代理出産」もその一つだ。ただ、法整備について国内で議論が続くなか、タイからトラブルの報告が相次いでいる。

 ▼タイ人女性に代理出産を依頼したオーストラリア人夫婦が、ダウン症の男児の引き取りを拒否したというのだ。夫婦は反論しているが、言い分はいま一つはっきりしない。いずれにせよ、代理出産ビジネスをめぐる倫理上の問題点が、浮き彫りになった形だ。

 ▼バンコクのマンションで保護された9人の乳幼児は、24歳の日本人男性が代理出産で産ませたとみられる。すでに出国している男性は、相当な資産家との報道もあった。その目的は何か、今のところ謎に包まれている。

 ▼何より、幼い子供たちのこれからの長い人生が気に掛かる。物心ついて出生の事情を知らされたとき、彼らは“両親”の決断に納得するだろうか。淀川さんは、母親が85歳で亡くなるまで、孝養を尽くした。「わが人生に母と映画があればこそ」との言葉を残した淀川さんは、幸せな子供だったといえる。

2014年8月4日月曜日

赤ちゃん引き取り拒否事件に関するBaby for Allの見解

昨日、フジテレビ報道局から取材依頼があり
この事件に関連してのコメントを求められました
今日、「スーパーニュース」で報道されるかもしれません

さて、この事件に関しては
いずれここでも書く予定ではあったのですが
契約違反や契約の不備を
代理出産の問題にしてしまうのは
ちょっとおかしいと思っています

まず、赤ちゃんを引き取らないというのは
契約書があればあり得ない話です

赤ちゃんに障害があっても
必ず引き取らねばならないという契約を結ぶのは
マトモな代理出産業者であれば常識で
万一、それでも引き取らなければ
刑事告発されることになります

日本では報じられていないようですが
この依頼者が’住んでいる
ニューサウスウエールズ州では
海外での代理出産が法律で禁じられており
明らかにこのカップルは「犯罪者」です

彼らは、代理母が妊娠中に
双子だと知らされていなかったなどと
明らかな噓もついており
(クリニックの検査結果で
双子だとわからないはずはありません)
かなり問題があるのではないかと思います

またこの代理母は宗教上の理由で
人工中絶を拒否したということで
それも日本では報じられていないのではないでしょうか

双子の赤ちゃんの片方が
ダウン症だということがわかった時期にもよりますが
もしも、減胎手術が可能な時期であれば
(減胎手術にも批判があることは
ここでは論じません
生まれた赤ちゃんを放置するのと
胎児を殺すことを比較することそのものに
無理があるからです)
代理母が契約を無視した可能性もあります

ここで言いたいことは
契約がしっかりしておれば
契約さえ守られておれば
こんな悲劇は起こらなかったということです

契約違反や契約の不備があったからといって
代理出産そのものを批判するのはお門違いです
批判されるべきは
契約を整備しなかったクリニックや
契約違反を犯した個人です

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