【重要】代理出産を事実上禁止しようとしている自民党PTに、抗議のメールを送りましょう!
自民党のプロジェクトチームが国会に提出しようとしている生殖補助医療法案は、条件付き代理出産を認めるとは言いながら、その条件というのは、子宮がないこと(子宮があって不妊という人が殆どです)、金銭の授受を認めないこと(ボランティアで代理母になる人を見つけることは不可能に近いです)で、事実上代理出産を禁止するものです。この法律は不妊に悩む人々の最後の望みを断ち切る天下の悪法になります。メディアでは、いわゆる「子供の出自を知る権利」ばかりが報じられていますが、それに誤摩化されてはいけません。現在のような内容での新法案を撤回するように、皆さんの声を結集しましょう。不妊に悩む人々の気持ちを無視した生殖補助医療法など、全く意味がないものです。手遅れになる前に、当事者である皆さん自身が意見表明をしてください。
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※インドの情報についてのご注意

▶インド政府は2015年10月28日、外国人がインド人女性を代理母とした代理出産を利用することを禁じる方針を明らかにしました。これで「代理出産のメッカ」であったインドでの外国人向け代理出産は幕を閉じることになります。
Baby for All ではこれまで、合法的に代理出産が行える国として、インドの代理出産もこのブログでご紹介してきました。そのため、過去記事の中に、一部インドの過去の情報が残っていることがあります。ご注意ください。
また、会員専用ページの内容も、インドの情報が記載されていますので併せてご注意ください。

2014年8月22日金曜日

代理出産の今後に影響? タイ暫定首相に軍事政権トップが就任

CNNが今回
タイで起きた代理出産がらみの2つの事件と
今後の代理出産について
日本のメディアにはない
重要なポイントを報じています

その内容は
Baby for Allが報じてきたものと
大筋で一致しているので
それをここにまとめておきましょう

タイの国家平和秩序維持評議会(軍事政権)は7月末以来
医療評議会の倫理規定に基づいて
クリニックの調査に着手しました

この時点では「法律」による
代理出産のコントロールではありませんでした

しかし、今月に入って
商業目的での代理出産(倫理規定違反)を
刑事罰の対象とする法案が
承認されました

代理出産規制法案については
2010年に閣議決定されて以来
棚上げになってきた経緯があり
医療評議会が反対しているということは
Baby for Allがこのブログにすでに書いた通りです

つまり現時点では
この法案はまだ国会を通過した訳でもなく
最終的に国王の承認を得なければならないので
法案成立がいつになるのかは不明だと
CNNは報じています

しかし軍事政権が現行憲法を停止し
現在、国会の代わりになっている
暫定議会の過半数が
現役退役の軍人や警察関係者で
軍事政権を支持するための機関となったこと
そして、8月22日に軍政トップの
プラユット・チャンオヤ司令官が
暫定首相となったことで
情勢は少し変わったと思います

プーミポン国王は軍政を支持しているようで
また、世論調査によれば
国民は混乱の収拾を
軍事政権に期待しています

つまり、軍事政権が決めたことは
そのまま暫定内閣、暫定議会を素通りし
法律になることも考えられます
今まで放ったらかしだった代理出産規制も
この流れで予想より少し早く
何らかのかたちで
実施される可能性が出てきました

CNNの取材によれば
少なくとも今後は
代理出産で生まれた子供を出国させるために
家庭裁判所の承認が必要になる見通しで
この手続きに半年かかることも
考えられるということです

もっとも現時点では
タイでは代理出産よりも重要なことが
山積しているので
どのような動きになるかはわかりません

日本のメディアは他人事ですが
タイでの代理出産の大半を占める国では
そうはいきません

CNNによると
タイに妊娠した代理母がいたり
凍結受精卵をもつカップルは約400組
このうち半分がオーストラリアです
別のメディアでは
1000組という数字も上がっています
オーストラリア政府が暫定措置を求めていることは
既に書いた通りです
米国、カナダ、イスラエルも人数が多く
各国から同様の圧力がかかることも予想されます

代理出産を支援する団体によれば
軍事政権は、既に契約が成立している場合
代理母も依頼者も処罰の対象にしないと約束したということですが
出国手続きが非常に厳しくなっており
今までの手続きで出国を認められなかったケースが
既に出ているということです

まだまだ予断を許さないタイ情勢ですが
今後も、Baby for Allでは
タイに受精卵がある方のために
情報収集に努めたいと思います