【重要】代理出産を事実上禁止しようとしている自民党PTに、抗議のメールを送りましょう!
自民党のプロジェクトチームが国会に提出しようとしている生殖補助医療法案は、条件付き代理出産を認めるとは言いながら、その条件というのは、子宮がないこと(子宮があって不妊という人が殆どです)、金銭の授受を認めないこと(ボランティアで代理母になる人を見つけることは不可能に近いです)で、事実上代理出産を禁止するものです。この法律は不妊に悩む人々の最後の望みを断ち切る天下の悪法になります。メディアでは、いわゆる「子供の出自を知る権利」ばかりが報じられていますが、それに誤摩化されてはいけません。現在のような内容での新法案を撤回するように、皆さんの声を結集しましょう。不妊に悩む人々の気持ちを無視した生殖補助医療法など、全く意味がないものです。手遅れになる前に、当事者である皆さん自身が意見表明をしてください。
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※インドの情報についてのご注意

▶インド政府は2015年10月28日、外国人がインド人女性を代理母とした代理出産を利用することを禁じる方針を明らかにしました。これで「代理出産のメッカ」であったインドでの外国人向け代理出産は幕を閉じることになります。
Baby for All ではこれまで、合法的に代理出産が行える国として、インドの代理出産もこのブログでご紹介してきました。そのため、過去記事の中に、一部インドの過去の情報が残っていることがあります。ご注意ください。
また、会員専用ページの内容も、インドの情報が記載されていますので併せてご注意ください。

2014年8月18日月曜日

代理出産で生まれた子の、生物学的母を母とする判例がブラジルで出ました。

ブラジルの「サンパウロ新聞」の報道によると
サンパウロ州裁判所が
代理出産で生まれた子供の
生物学上の両親の名前で
新生児の出生届を出すことを承認したということです

ブラジルでも代理出産を規定する法律は存在せず
連邦医師審議会の基準に従って
それを行っているということです
代理母との金銭の授受は禁止されているが
それは事実上無視されているのは
世界の他の国と同じ状況です

しかし、そういった状況の中でも
今回このような画期的な判例が出たのは
喜ばしいことだと思います

日本でも、代理出産の議論が
漸く盛んになってきましたが
最初に整備すべきは
民法の不備であって
頭ごなしに禁止することではないはずです

同紙の取材に答えた他州の裁判官が
「今回の判決は現代の世相を反映している。司法も世情についていかねばならない」と
コメントしているのは
全く常識的なことです

子供がほしい人の視点に立った法整備は必要ですが
まずは矛盾だらけの民法から
手をつけてもらいたいものです

以下、サンパウロ新聞の引用です

代理出産の新生児登録 生物学上の親名義で可能に
 サンパウロ州裁判所が生物学上の両親の名前で新生児の出生届を出すことを承認した。7日付フォーリャ紙が報じた。
 これまで出生届は、代理出産を依頼した場合でも実際に妊娠した女性(代理母)の名前で届け出ることが義務付けられており、生物学上の両親へ登録を変更するには長い時間を必要としていた。また、代理母を引き受けた女性が既婚者だった場合、その夫と新生児には血縁関係がないにもかかわらず出生証明書には子供の父親として記載される仕組みになっていた。
 これを受けてサンパウロ州裁判所は検察局の承認の下、先月12日にサンパウロ市内のプロ・マトレ病院で生まれた新生児に生物学上の両親の名前で出生届を登録することを許可した。また、届け出に代理母の名前を不記載とすることも併せて決定した。
 新生児の両親は獣医師のエリーネ・カペリーニさん(31)と夫のウィルソン・カペリーニ・ネットさん(31)。エリーネさんは以前流産により子宮摘出手術を受けたが、母親になりたいという願いを持ち続け体外受精で子供を授かるに至った。代理母はエリーネさんの友人に依頼し、弁護士を立てて裁判所で出生届への名義を勝ち取った。
 ブラジルには代理出産について規定する法令が存在しないため、生殖医療部門を有する病院は、連邦医師審議会(CFM)の基準に従っている。
 代理出産に関して、ブラジルでは金銭のやり取りは禁止されているが、米国やインドなどでは合法となっている。そのため、インターネット上では秘密裏に代理出産の取り引きが行われているが取り締まりが難しいのが現状で、法令と判例不足により法廷闘争が後を絶たない。
 リオ・グランデ・ド・スル州のロザーナ・ガルビン判事は「今回の判決は現代の世相を反映している。司法も世情についていかねばならない」とコメントしている。 
2014年8月9日付