【重要】代理出産を事実上禁止しようとしている自民党PTに、抗議のメールを送りましょう!
自民党のプロジェクトチームが国会に提出しようとしている生殖補助医療法案は、条件付き代理出産を認めるとは言いながら、その条件というのは、子宮がないこと(子宮があって不妊という人が殆どです)、金銭の授受を認めないこと(ボランティアで代理母になる人を見つけることは不可能に近いです)で、事実上代理出産を禁止するものです。この法律は不妊に悩む人々の最後の望みを断ち切る天下の悪法になります。メディアでは、いわゆる「子供の出自を知る権利」ばかりが報じられていますが、それに誤摩化されてはいけません。現在のような内容での新法案を撤回するように、皆さんの声を結集しましょう。不妊に悩む人々の気持ちを無視した生殖補助医療法など、全く意味がないものです。手遅れになる前に、当事者である皆さん自身が意見表明をしてください。
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※インドの情報についてのご注意

▶インド政府は2015年10月28日、外国人がインド人女性を代理母とした代理出産を利用することを禁じる方針を明らかにしました。これで「代理出産のメッカ」であったインドでの外国人向け代理出産は幕を閉じることになります。
Baby for All ではこれまで、合法的に代理出産が行える国として、インドの代理出産もこのブログでご紹介してきました。そのため、過去記事の中に、一部インドの過去の情報が残っていることがあります。ご注意ください。
また、会員専用ページの内容も、インドの情報が記載されていますので併せてご注意ください。

2017年10月5日木曜日

インドにおける代理出産の現状

既にご承知の通り
インドでは、印喬(在外インド人)以外の代理出産は
禁止されてますが
AFP通信が昨年の秋
インドの現状をリポートしています

私たちは、ナイナ・パテル先生の顔を
久しぶりにこの記事で見ましたが
彼女がインタビューに答えている内容は
昔と同じでした

代理母は「道徳に反することをしているわけではない。彼女たちがしているのは家庭を壊すのではなく築くことだ。そうした尊い仕事をしている女性たちに対して、私たちは『あなたたちは子宮を売っている』と非難している」

道徳的に代理出産を非難するくせに
貧しい人たちに手を差し伸べない現状は
変わっていません

さらにパテル先生は警告します

「何であれ完全に禁止すると地下に潜ってしまい、むしろ状況は悪化する」

これは、タイで代理出産が禁止される直前にも
医療関係者から叫ばれていたことです

実際、日本国内でも
倫理を盾に代理出産を認めていないにもかかわらず
中国人を中心に闇で行われているのは
周知の事実です

すでに技術があるのだから
それは利用されるでしょう
だからこそ、原因は問わず
不妊に悩む夫婦だけにこれを限定し
他を厳しく取り締まることでが必要なのだと
私たちは思います

代理出産の規制をを考える際に
禁止にすれば問題が解決するのかということを
真剣に考えてもらいたいです

臭いものにふたをするだけでは
何の進歩もありません

以下、AFP通信の記事からの引用です

インドの代理出産ビジネス、禁止を恐れる貧困女性たち 

2016年10月03日 18:01 発信地:アナンド/インド

■法案で代理母禁止の動きも
 インド全土に約2000件ある代理出産クリニック。先端技術と熟練した医師がそろい、代理母の供給も常に安定していながら料金は2~3万ドル(200万~300万円)で欧米諸国と比較すると破格の安さだ。
 しかし、インドのスシュマ・スワラジ(Sushma Swaraj)外相は代理出産サービスが悪用されていると指摘し、女性保護を目指した法案を提出。「子どものいないカップルの多くが、貧しい女性の子宮を悪用している。代理出産で女児や障害がある子どもが生まれると子どもを放棄する例もあり、大きな懸念材料だ」と話した。
 新法案はまだ議会承認を必要とする段階だが、子どもを切望するカップルたちからは抗議の声があがっている。同時に、女性の体を「貸し出す」ことへの倫理性をめぐり、インド全土に激論を巻き起こしている。
 インド最大の代理出産の中心地となったグジャラート州アナンド(Anand)市にある私立病院で不妊治療を専門とするナヤナ・パテル(Nayana Patel)医師はAFPの取材に、代理出産を規制する代わりに全面禁止にするのは危険だと語った。「何であれ完全に禁止すると地下に潜ってしまい、むしろ状況は悪化する」
 さらにパテル医師は、代理出産の禁止は貧しい女性たちが経済的に生活を向上させる、またとない一生涯の機会を否定することになると批判する。「女性たちは道徳に反することをしているわけではない。彼女たちがしているのは家庭を壊すのではなく築くことだ。そうした尊い仕事をしている女性たちに対して、私たちは『あなたたちは子宮を売っている』と非難している」
■貧しい女性たちの「人助け」
 代理母たちの宿泊施設で、マックワンさんは十分に休養をとっている。安全に出産できるよう食事や健康状態も管理されている。故郷から離れているので、地元の人たちから代理母になったと非難されることもない。児童養護施設に預けている息子たちのことは心配だが、インド人夫婦のために双子を出産する決断は正しかったと思っている。「飲んだくれだった夫は、2人目の息子が生まれる前に自殺した。夫の親戚に追い出されて頼る人は誰もいなかった」と話すマックワンさん。普段は雑用をしてわずかな金銭を稼いでいるという。
 新法案は、代理出産という選択肢が認められるのは夫、妻ともにインド人の夫婦のみ。その場合も代理母になれるのは、その夫婦の親族で、かつ無報酬という条件がつく。
 マックワンさんと同じ施設に滞在するジャグルティ・ボイさん(26)ら代理母女性たちは「豪華なオフィスでいすに座った大臣たちが、たやすく私たち貧しい人間のことを決めている」と批判する。それでもボイさんは言う。「私たちがしていることは私たちの家族、そして自らの子どもを欲しがっている姉妹たちの助けになっているのだと、私たちは心で理解しているんです」(c)AFP

■法案で代理母禁止の動きも
 インド全土に約2000件ある代理出産クリニック。先端技術と熟練した医師がそろい、代理母の供給も常に安定していながら料金は2~3万ドル(200万~300万円)で欧米諸国と比較すると破格の安さだ。
 しかし、インドのスシュマ・スワラジ(Sushma Swaraj)外相は代理出産サービスが悪用されていると指摘し、女性保護を目指した法案を提出。「子どものいないカップルの多くが、貧しい女性の子宮を悪用している。代理出産で女児や障害がある子どもが生まれると子どもを放棄する例もあり、大きな懸念材料だ」と話した。
 新法案はまだ議会承認を必要とする段階だが、子どもを切望するカップルたちからは抗議の声があがっている。同時に、女性の体を「貸し出す」ことへの倫理性をめぐり、インド全土に激論を巻き起こしている。
 インド最大の代理出産の中心地となったグジャラート州アナンド(Anand)市にある私立病院で不妊治療を専門とするナヤナ・パテル(Nayana Patel)医師はAFPの取材に、代理出産を規制する代わりに全面禁止にするのは危険だと語った。「何であれ完全に禁止すると地下に潜ってしまい、むしろ状況は悪化する」
 さらにパテル医師は、代理出産の禁止は貧しい女性たちが経済的に生活を向上させる、またとない一生涯の機会を否定することになると批判する。「女性たちは道徳に反することをしているわけではない。彼女たちがしているのは家庭を壊すのではなく築くことだ。そうした尊い仕事をしている女性たちに対して、私たちは『あなたたちは子宮を売っている』と非難している」
■貧しい女性たちの「人助け」
 代理母たちの宿泊施設で、マックワンさんは十分に休養をとっている。安全に出産できるよう食事や健康状態も管理されている。故郷から離れているので、地元の人たちから代理母になったと非難されることもない。児童養護施設に預けている息子たちのことは心配だが、インド人夫婦のために双子を出産する決断は正しかったと思っている。「飲んだくれだった夫は、2人目の息子が生まれる前に自殺した。夫の親戚に追い出されて頼る人は誰もいなかった」と話すマックワンさん。普段は雑用をしてわずかな金銭を稼いでいるという。
 新法案は、代理出産という選択肢が認められるのは夫、妻ともにインド人の夫婦のみ。その場合も代理母になれるのは、その夫婦の親族で、かつ無報酬という条件がつく。
 マックワンさんと同じ施設に滞在するジャグルティ・ボイさん(26)ら代理母女性たちは「豪華なオフィスでいすに座った大臣たちが、たやすく私たち貧しい人間のことを決めている」と批判する。それでもボイさんは言う。「私たちがしていることは私たちの家族、そして自らの子どもを欲しがっている姉妹たちの助けになっているのだと、私たちは心で理解しているんです」(c)AFP