朝日新聞社のWEBRONZA(朝日新聞社)にアップされた
生殖医療は「科学の濫用」か?――「自然」と「不自然」の狭間で 『生殖医療はヒトを幸せにするのか』著者・小林亜津子氏インタビューの中から
代理出産に関するところを抜粋して
Baby for Allの見解と照らし合わせてみたいと思います
引用部分は青字です
代理母と依頼主、そして戸籍問題(続き)
―― 日本では代理出産や出自を知る権利の法整備について議論されていますが、海外の事例も含めて、議論の中身や問題点についてお教えください。
男性の精子提供はリスクがかかりませんし、「人助けのため」でいいのかもしれません。でも代理母となる女性自身にも家族がいるわけですよね。アメリカでは、ある子どものいる女性が代理出産をしたところ、母親のおなかが大きくなっていくのをみて、小さい子どもが「いつ生まれてくるの?」と楽しみにしていたそうです。でもいざ出産して、依頼人の夫婦に赤ちゃんは引き取られたら、その子が「赤ちゃんが連れて行かれてしまう」と泣き喚きながら、依頼人の夫婦を蹴とばした。トラウマはずっと残ってしまったそうです。
ここで小林さんは
代理母の実の子供が
依頼人が赤ちゃんを連れて行ったので
トラウマが残ったという
一つの例話を出しています
ここで注意してほしいのは
これは、代理出産の問題に
こじつけられているだけだということです
インドでは何百人という赤ちゃんが
代理出産で誕生していますが
そういう話は聞いたことがありません
なぜなら、物心がついた実の子には
「お母さんは、あなたの将来のために
赤ちゃんに恵まれない外国の人に頼まれて
赤ちゃんを産むんだよ」と
言い聞かせるはずです
実際に私が目撃した例では
小学校低学年の男の子が
代理出産で生まれた自分の妹をだっこして
微笑む姿でした
小林さんの事例で問題なのは
代理出産のシステムではありません
物事が理解できる自分の子供に何の説明もしなかった
代理母の問題であり
そういうことをさせなかった
代理出産に携わる医師や看護師らの問題なのです
代理出産をネガティヴに描こうとすれば
いくらでもすることができます
しかし、報道されない実際の現場では
笑顔が溢れているのです
何故それは報じられないのでしょうか?