【重要】代理出産を事実上禁止しようとしている自民党PTに、抗議のメールを送りましょう!
自民党のプロジェクトチームが国会に提出しようとしている生殖補助医療法案は、条件付き代理出産を認めるとは言いながら、その条件というのは、子宮がないこと(子宮があって不妊という人が殆どです)、金銭の授受を認めないこと(ボランティアで代理母になる人を見つけることは不可能に近いです)で、事実上代理出産を禁止するものです。この法律は不妊に悩む人々の最後の望みを断ち切る天下の悪法になります。メディアでは、いわゆる「子供の出自を知る権利」ばかりが報じられていますが、それに誤摩化されてはいけません。現在のような内容での新法案を撤回するように、皆さんの声を結集しましょう。不妊に悩む人々の気持ちを無視した生殖補助医療法など、全く意味がないものです。手遅れになる前に、当事者である皆さん自身が意見表明をしてください。
ここをクリックすると、自民党にあなたの意見を送るページに繋がります。

※インドの情報についてのご注意

▶インド政府は2015年10月28日、外国人がインド人女性を代理母とした代理出産を利用することを禁じる方針を明らかにしました。これで「代理出産のメッカ」であったインドでの外国人向け代理出産は幕を閉じることになります。
Baby for All ではこれまで、合法的に代理出産が行える国として、インドの代理出産もこのブログでご紹介してきました。そのため、過去記事の中に、一部インドの過去の情報が残っていることがあります。ご注意ください。
また、会員専用ページの内容も、インドの情報が記載されていますので併せてご注意ください。

2018年12月12日水曜日

お医者さんが書いた代理出産の現状認識(3)

代理出産に関する記事がアップされました

私たちのブログの読者にとっては
たいした内容は含まれていないのですが
何回かに分けて引用し
解説しておきたいと思います
引用部分は青字で示しました。

代理母出産(代理懐胎)とは?問題点と日本の現状、よくあるトラブル(3)

 子どもが欲しくても授からない、不妊治療ももう限界。そんな人たちの選択肢の1つに代理母出産という方法があります。代理母出産とは、妊娠や出産をあきらめていた人たちの一筋の光り。日本ではなじみのない代理母出産とはなんなのでしょうか。そして、日本での現状、課題、実際に起こったトラブルについてみていくことにしましょう。

この記事の監修ドクター
藤東クリニック 藤東淳也先生
https://fujito.clinic

日本産科婦人科学会の見解

 日本産科婦人科学会の見解としてはまず、代理母に依頼すること自体が妊娠と出産によって育まれる母と子の絆を無視するものであり子の福祉に反するとしています。さらには出産した女性に子どもへの愛着がわき子どもの引渡しを拒否したり、障害児が生まれるなど依頼者の期待と異なっていた場合に依頼者が引き取らないなどの問題が起こった時、子どもの生活環境や精神発達過程において問題が出てくるのではないかという懸念もあります。

 母と子の絆を無視するようなことは、赤ちゃんポストを通じて養子縁組でも起こりうる話で、何故代理出産だけを特別視するのかが理解できません。また、代理母が子供に愛着を持つことを許容する国では、それが面会権などのかたちで認められているし、引き渡しを拒否することは契約上できません。障害児が生まれた時も同じです。子供の生活環境や精神発達過程で問題が出るというのは、すべて思い込みに由来しています。今までそのような事例があったのでしょうか。

 この日本産科婦人科学会の見解にかけているのは、不妊に悩むご夫婦の切なる願いです。医師がそれを無視しているということです。

 また、代理の母への妊娠・出産にともなう身体的・精神的負担や家族関係を複雑にする、さらには代理出産に関して有償か無償かという問題もあります。有償であれば母体を商品化する、児童の売買や取引を認めることになり、無償であっても代理母を心理的に又は身体的に隷属状態に置くなど、営利を目的として代理懐胎の斡旋をする者や代理母出産に関わる機関が出現し、経済的に弱い立場にある女性を搾取、自動(ママ)売買の危険についても述べられています。

 家族関係が複雑になるということはありません。これは民法の問題であって、代理出産の問題ではありません。また、代理母の搾取については、法規制で解決できる問題であって、子供を持つことで幸せになれる人と、子供を人のために産むことで幸せになれる人がいるという素朴な事実が無視されています。

(続く)