【重要】代理出産を事実上禁止しようとしている自民党PTに、抗議のメールを送りましょう!
自民党のプロジェクトチームが国会に提出しようとしている生殖補助医療法案は、条件付き代理出産を認めるとは言いながら、その条件というのは、子宮がないこと(子宮があって不妊という人が殆どです)、金銭の授受を認めないこと(ボランティアで代理母になる人を見つけることは不可能に近いです)で、事実上代理出産を禁止するものです。この法律は不妊に悩む人々の最後の望みを断ち切る天下の悪法になります。メディアでは、いわゆる「子供の出自を知る権利」ばかりが報じられていますが、それに誤摩化されてはいけません。現在のような内容での新法案を撤回するように、皆さんの声を結集しましょう。不妊に悩む人々の気持ちを無視した生殖補助医療法など、全く意味がないものです。手遅れになる前に、当事者である皆さん自身が意見表明をしてください。
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※インドの情報についてのご注意

▶インド政府は2015年10月28日、外国人がインド人女性を代理母とした代理出産を利用することを禁じる方針を明らかにしました。これで「代理出産のメッカ」であったインドでの外国人向け代理出産は幕を閉じることになります。
Baby for All ではこれまで、合法的に代理出産が行える国として、インドの代理出産もこのブログでご紹介してきました。そのため、過去記事の中に、一部インドの過去の情報が残っていることがあります。ご注意ください。
また、会員専用ページの内容も、インドの情報が記載されていますので併せてご注意ください。

2018年12月26日水曜日

不妊治療医の皆さん、患者の思いを受け止めてください。

iPS細胞を使った世界初の手術は
日本で行われました

この手術を行った関係者は
「患者の思いを受け止めてやっているプロジェクト」だと
断言しています

まさに、医学とはそういうものではないでしょうか
患者の思いを受け止める…

目の見えない患者を見えるようにするのと同じように
赤ちゃんに恵まれない患者に
赤ちゃんを授かるようにすること
それが不妊治療医に求められています

代理出産を拒否することは
その道を自ら閉ざすこと

もちろん、それは通常の治療とは違います
他人を巻き込む重大な決断が必要です
しかし、それでも患者の思いを受け止めて
どうしても必要ならば
その道を拓くのが
医師だと私たちは思うのですが…

医は仁術という言葉を思い出しながら
そのように考えています

以下、「毎日新聞」からの引用です

iPS細胞:世界初の手術 理研、目の難病治療で
毎日新聞 2014年09月13日 東京朝刊
 理化学研究所などが進めるiPS細胞(人工多能性幹細胞)を目の難病治療に使う臨床研究で、iPS細胞から作った網膜色素上皮細胞を移植する手術が12日、共同研究機関の先端医療センター病院(神戸市中央区)で実施された。患者は兵庫県在住の70代女性で、手術は無事に終了した。iPS細胞から作った細胞を患者に移植したのは世界で初めて。

 ◇「実用化に10年以上」
 iPS細胞の臨床研究はパーキンソン病や重症心不全なども進んでおり、iPS細胞を使った再生医療実現への第一歩と位置づけられる。手術後に記者会見した理研発生・再生科学総合研究センター(CDB)の高橋政代プロジェクトリーダー(53)は「実用化には10年以上かかるのではないか」と述べた。
 臨床研究の対象は、老化に伴って視野の中心が暗くなり、悪化すると失明の恐れもある「滲出型(しんしゅつがた)加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)」。昨年8月、高橋リーダーを中心に臨床研究が始まった。
 手術は、異常な血管ができて傷ついた色素上皮を専用の器具で取り除き、縦1・3ミリ、横3ミリの色素上皮細胞のシートで置き換えた。先端医療センター病院の栗本康夫・眼科統括部長(53)ら眼科医3人が執刀し予定通り2時間で終了。高橋リーダーが立ち会った。
 執刀チームは「多量出血などのトラブルはなく、成功したと言っていい」としている。患者は元気な様子で、約1週間後に退院できる予定。計6人の手術を計画しているが、2人目以降の時期は未定だ。
 研究チームによると、眼球への注射による投薬を中心とする現在の治療法では傷ついた網膜の修復はできず、今回の手術を受けた患者も治療を続けてきたが、症状が悪化していたという。
 今回の手術は安全性の確認が主な目的で、大幅な視力回復は難しいが、順調に推移すれば、症状の悪化を食い止められたり、眼球への注射というストレスから解放されたりするメリットが期待できる。

 研究チームによると、色素上皮がiPS細胞治療の最初の臨床研究対象に選ばれたのは▽移植する細胞の数が少なくて済む▽がん化しにくい▽移植後の詳細な観察が可能--などが挙げられる。しかし、第1号だけに、iPS細胞や細胞シートの安全性の確認は慎重に行われ、患者の皮膚採取から細胞シート作製まで約10カ月かけた。
 高橋リーダーは「患者の思いを受け止めてやっているプロジェクト。期待に対する一つの答えを出せてうれしい」と笑顔を見せた。「実用化まで長い道のりだが、手術に立ち会って有望な治療と確信し、絶対に頑張ろうと決意を新たにした」と話した。【根本毅、吉田卓矢】
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 ■ことば
 ◇加齢黄斑変性
 網膜の中心部の「黄斑」と呼ばれる部分に異常が起き、視野の真ん中がゆがんだり暗くなったりする病気。悪化すると失明につながる。老化に伴い、網膜の内部で視細胞を維持する「色素上皮」の機能が低下して起こる。国内の患者数は推定約70万人。