産經新聞:代理出産を行う施設は
古川氏:「指定制度にするなど、施設は限定する。出産後も代理母と依頼人夫婦の双方に対してコミュニケーションを図り、倫理的なフォローができる施設が望ましい」
Baby for Allの解説:インドでも指定制度になっています。だからそれは必要でしょうが、代理出産に反対している日本産科婦人科学会に指定させれば、骨抜きにされてしまう恐れがあります。また、倫理的なフォローとは何でしょうか? 倫理と言えば納得すると思ったら大間違いです。具体的に何ができるのかを想定した上でこういうことは具体的に語ってもらいたいです。
古川氏の代理出産賛成論は、論理矛盾をかかえたものです。諸手を上げて賛成できない人たちのために、非営利にしたい気持ちはわかりますが、代理母を見つけられない人の夢は摘んでもいいのかということに答えはありません。そもそも、実母や姉妹が代理母になれない人ばかりだからこそ、他人に謝礼を払って代理出産をするということがまったくわかっていません。こんな議論が自民党の中で行われているとすれば、お先真っ暗です。新法ができても、代理出産は実質禁止になり、海外でもやりにくくなるでしょう。
代理出産解禁と書く新聞も、代理出産の現実を無視しているので、実質禁止法になるということがわからないのです。もっと現実を見てもらいたいものです。