2014年8月24日付『朝日新聞』の「風」に
非常に重要な指摘がありました
すでにBaby for Allが何度か書いてきたことですが
こういう現実的な観点を
代理出産の報道は見逃しているし
政治家も全く眼中にありません
当該記事からその箇所を引用します
タイで商業的代理出産が禁止されようとしていた時のものです
青字部分がその箇所です
これを、すべての不妊治療に関わる人や
政治家に読んでもらいたいと思います
(風 バンコクから)代理出産 貧しい女性が運ぶ「幸せ」 大野良祐
しかし、拙速を心配する声もある。「これは、代理出産について国民が広く議論を始める機会ではないか」とチュラロンコン大学のソーラット教授(生命倫理)は言う。妊娠中絶の問題もそうだった。4年間、病院で摘出された胎児の遺体が多数、寺院で見つかり、処理を請け負っていた男が逮捕された。法の厳格適用が叫ばれ、結果、中絶手術は地下に潜った。代理出産も闇市場化するのではないか、という懸念だ。貧しく、誰かに頼らなければ生きていけない女性が数多くいる以上、それを利用する者もいなくなることはない、と。
代理出産という技術を
不妊を解決するために用いることが
現に可能である以上は
もしもそれを法律で禁止しても
闇にそれが潜るということです
この愚かさは
アメリカの禁酒法の時代を思い起こさせます
酒を飲むことを禁じる法律を作ったら
マフィアが密造酒や医薬品名目で製造されていた酒で大儲けしました
現在のマリファナのコントロールも
似たようなところがあります
代理出産が地下に潜れば
悪徳業者や悪徳医師が
金儲けのためにそれを利用するのは
目に見えていると思います
そういうことまで考慮した上で
代理出産のコントロールは確立されるべきで
この大学教授が警鐘を鳴らしているのは
当然のことだと思います
タイでは商業的代理出産が禁止されました
今後、悪徳業者が
手を変え品を変え
タイでの代理出産を斡旋することは目に見えています
それを抑止することができる方法をこそ
考えるべきだったのではないでしょうか
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