Biglobeニュースで
配信されました
既にこのブログでも何度か紹介している
日本で唯一、公に代理出産を行っていた
諏訪マタニティクリニックの根津医師に関する記事です
以下、引用しながら
Baby for Allの見解を
コメントしておきたいと思います
引用部分は青字で示しました
前回の続きです
受精卵を他の女性の子宮に移植、出産してもらう代理出産とは異なるものの、NPO法人「OD-NET(卵子提供登録支援団体)」は去年3月、匿名のドナーから卵子提供を受けた女性が女児を出産したことを発表している。第三者が匿名で卵子提供した出産公表は国内初だ。なお、卵子提供者は35歳未満で出産経験者が条件とされていたという。
国内初だということですが
既に、野田聖子衆議院議員の例もあるように
日本人であっても
海外ではもう何度も行われているものと思われます
既にこのニュースは周回遅れです
学会も、メディアも、法律も
現実に追いついていないということです
昨年女児を出産したイラストエッセイストの犬山紙子氏は「医療は進歩しているけれど、出産は命がけ。母親が死ぬこともあるので、リスクも考えないといけないと思う。ただ、選択肢が多い社会の方がいいと思うし、丸岡さん夫妻もすごく嬉しそうだった。きっと子どもは愛されて育つと思う」と話す。
当然のことです
愛されて育つに決まっています
そこを敢えて言わねばならないところに
今の日本社会における
差別的なものの見方があるのです
IVFだって
かつては白い目で見られたものです
しかし今、不妊クリニックには
長蛇の列ができていて
誰もそれを怪しみません
代理出産にもそんな日が来ることを願ってやみません
その時には
Baby for Allのような業者は
いらなくなるでしょう
それが私たちの望むところであり
私たちは安心して廃業し
もとの事業に専念できます
リスクについてはすでに論じたように
通常妊娠でもありうることです
それを論拠にすることはばかげています
代理母はリスクを負うことで
謝礼をもらうのです
この批判はスタントマンに
「スターの代わりに危険ことをするのは
倫理的でないからやめなさい」
というのと同じです
根津医師は「卵子がなければ卵子の養子縁組、精子がなければ精子の養子縁組、そういう捉え方をして、なるべく必要経費ぐらいでボランティアが対応するという風にしていかないと。人間の体に関することに金銭が介在するというのは絶対にいいことではない」と指摘。「国内でちゃんとした制度と法的なものの中で選択できる場を作っていてほしい」と訴えた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)
根津医師には心から敬意を表しますが
金銭が介在することを野放しにしないまでも
ボランティアで、それこそ命を懸ける人などいないのが現実です
その点については意見を異にします
代理母になる人は
他人の代わりに出産をすることで金銭を得て
それで自らの幸せ
多くの場合は、家族の幸せを夢見ているのです
私たちはインドの時代から
代理母が役目を終えた後の夢を叶えることも
重要なことだと思ってきました
実際、代理母は自分の家族や子供たちに
良い生活をさせたいという一心で
自分を犠牲にしているのです
これを搾取とか
至急のレンタルとか批判するなら
貧しい人々に何かしてから
或いは
貧困の構造を根本的に解決してから
言って欲しいものです
代理母の幸福という観点でも
問題は論じてほしいと思います
その観点は
日本の議論で
圧倒的に欠けていることがらです
(完)