代理出産でよくある誤解のひとつに
「代理母の遺伝子がお腹の子供に影響する」というものがあります
実際、代理母の肌の色や
学歴を気にする方さえいらっしゃいます
勿論、そんなことはあり得ません
精子と卵子にしか遺伝情報は無く
代理母はあくまでも
それを育む為に子宮を提供するということだからです
この誤解は、代理出産が始まった頃
卵子提供者が代理母となるケースが中心だったからだと思います
実は厚生労働省の過去の文書を見ても
代理出産は代理母が卵子も子宮も提供すると
定義しているぐらいなのです
代理母が、卵子を提供しない以上
遺伝子情報は赤ちゃんに伝わりません
だからこそ、このニュースにあるように
但馬牛(神戸ビーフで有名です)の受精卵を乳牛に移植しても
但馬牛が生まれるということになるわけです
あなたとご主人の遺伝子は
インド人の代理母のお腹の中で
変化することなどありません
以下、『日本海新聞』のサイトからの引用です
http://www.nnn.co.jp/news/140301/20140301010.html
2014年3月1日
乳用牛に但馬牛を代理出産 神戸ビーフ需要増に対応
兵庫県は、県内の乳用牛に但馬牛を「代理出産」させる取り組みを新年度から始める。但馬牛の受精卵を移植して乳用牛に生ませた子牛の中からブランド牛肉である「神戸ビーフ」の認定を目指す。2012年に輸出を始めた神戸ビーフの需要増を見込み、安定供給を図るのが狙い。モデル酪農家5戸を選び、県内全域で普及を進める。新年度予算に事業費約1千万円を盛り込んでいる。
生後約1カ月の但馬牛の子牛。神戸ビーフ需要増を受け、兵庫県は乳用牛による但馬牛の代理出産を促進する
神戸肉流通推進協議会事務局(神戸市)によると、神戸ビーフは、「但馬牛のうち、未経産牛・去勢牛」などと定義している。乳用牛が代理出産しても但馬牛と遺伝的には同じなため、肉質などの厳しい品質基準を満たせば、神戸ビーフに認定される。
県畜産課などによると、受精卵移植自体は新しい技術ではなく、県内では1980年ごろから但馬牛の繁殖雌牛などを対象に取り組まれてきた。九州や関東では既に乳用牛に肉牛を代理出産させている。県事業として本格的に但馬牛を産ませるのは今回が初めて。
背景には神戸ビーフの需要の高まりがある。12年のマカオへの輸出を皮切りに、香港、米国、タイ、シンガポールに出荷。13年はこれら5カ国・地域に計約250頭分を輸出。同事務局は「他の国からも問い合わせが寄せられている」として輸出拡大を視野に入れる。
今回の取り組みは、但馬牛の繁殖雌牛の体内で作った受精卵を取り出して凍結保存し、必要に応じて乳用牛に移植。但馬牛と同じ約10カ月で出産する。出産時の事故防止技術を指導し、雌牛の体温変化を感知して出産日の目安を事前に知らせる機器も導入する。
同課は、これまでに展開してきた但馬牛の繁殖雌牛の飼育頭数増加に向けた支援を柱としながら、新たに代理出産に踏み出す。「但馬牛の増頭を進めつつ、副次的に取り組む」と話している。
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自民党のプロジェクトチームが国会に提出しようとしている生殖補助医療法案は、条件付き代理出産を認めるとは言いながら、その条件というのは、子宮がないこと(子宮があって不妊という人が殆どです)、金銭の授受を認めないこと(ボランティアで代理母になる人を見つけることは不可能に近いです)で、事実上代理出産を禁止するものです。この法律は不妊に悩む人々の最後の望みを断ち切る天下の悪法になります。メディアでは、いわゆる「子供の出自を知る権利」ばかりが報じられていますが、それに誤摩化されてはいけません。現在のような内容での新法案を撤回するように、皆さんの声を結集しましょう。不妊に悩む人々の気持ちを無視した生殖補助医療法など、全く意味がないものです。手遅れになる前に、当事者である皆さん自身が意見表明をしてください。
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